「今日もしんどいな」と思いながら布団の中でスマホをぼーっと眺める。気がつくと30分が過ぎていて、慌てて起き上がってコーヒーを飲んで、なんとなく一日が始まる。
ちょっと前まで、ぼくの朝はそんな感じでした。50代に入ってから特に、朝の重さが増したような気がして。体はそこまで悪くないのに、なんとなく出だしが遅くて、それが一日中尾を引いている感覚。
この記事は、そんな朝を少しだけ変えようとした話です。劇的な変化とか、人生が180度変わったとか、そういう話ではありません。ただ、起きた後の30分を意識しはじめたら、一日の感じ方がじわじわ変わってきた——そのリアルな記録です。
朝、起きた瞬間に「今日もしんどい」と思っていた話
夜のビールが翌朝を重くする——50代の体は正直だった
「お酒は飲めなくなった」という話、50代の友人から聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。ぼく自身はまだそこまでではないけれど、前日の夜に缶ビールを2本飲んだ翌朝は、確実に体が重い。30代のころは「少し飲んだくらい平気」だったのが、今はそうじゃない。
50代の体は、前日の過ごし方に正直に反応する。 これ、わかってはいたんですが、体で実感するのはけっこう最近のことです。夜更かしした翌朝も同じで、寝不足は顔色にも気分にも出る。若いころより回復に時間がかかる、そんな感じ。
だから「朝がしんどい」のは、朝だけの問題じゃなくて、前日の夜まで含めた話なんですよね。ここに気づいたのが、朝を変えようと思ったきっかけのひとつでした。
スマホを見ながらぼーっとする30分、それが続いていた
目が覚めてまずやること——スマホをチェックする。SNSを見て、ニュースを見て、なんとなく動画を1本見て。気がつくと30分、場合によっては1時間近く経っている。
これ、脳が覚醒しきっていない状態でネガティブなニュースや情報を浴び続けているわけで、「なんか今日もしんどいな」という気分になるのは当然といえば当然かもしれません。妻に「朝からそんなにスマホ見てどうするの」と言われても、「いや、なんとなく……」としか答えられなかった。
なぜ50代になると「朝」がこんなに大事になるのか
体内時計が変わる——40代と50代では朝の目覚めが違う
年齢とともに体内時計のリズムが変化して、早起きになる人が多いと言われています。これは睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が変わるためで、50代以降は自然と「朝型」に移行しやすい体になっているそうです。
ただ、早起きにはなっても「すっきり起きられる」かどうかは別の話。ぼくの場合、6時ごろには目が覚めるようになったのに、そのまま布団の中でぐずぐずしてしまう癖がついていた。せっかく体が「起きようとしている」のに、その時間をスマホに費やしていたわけです。
起床後の脳は睡眠中に情報整理が終わってクリアな状態、という話を読んで、「じゃあその時間をもう少しうまく使えないか」と思いはじめたのが、転換点でした。
老後までの「残り時間」を意識するようになった
50代に入ってから、じわじわと「時間」について考えるようになりました。定年まであと何年とか、親の介護がそろそろ現実になってくるとか、自分の体力がいつまでもつかとか。
漠然とした焦りというか、「なんとなく急いだほうがいい気がする」という感覚。でも具体的に何をするかが決まっていないから、焦りだけが残る感じ。そういう気持ちが朝を重くしていた部分もあったと思います。
一日一日をどう始めるかが、積み重なって人生になっていく。 大げさなようですが、朝のだらだらを続けていたら、その感覚がずっと続きそうな気がして。
よく言われる朝活、正直なところどう思ったか
「4時起き」「完璧なルーティン」には素直についていけなかった
朝活について調べると、「4時に起きて運動して瞑想して読書して……」みたいな記事がたくさん出てきます。すごいと思うし、実践している人はほんとに尊敬するのですが、正直ぼくには「ちょっと遠い話だな」と感じました(苦笑
まず4時には起きられない。前夜に飲んでいたら特に無理です。「完璧なルーティン」を作っても、崩れた瞬間に「できなかった」という挫折感だけが残る。これ、何度か経験しました。
「朝活」という言葉にはどこか、意識高い系のプレッシャーみたいなものが漂っていて、ぼくみたいな普通の50代には少し縁遠い感じがしていたんですよね。
まず「起きた後の30分だけ」を変えようと決めた理由
だから「朝活」ではなく「起きた後の30分だけ」を変える、というふうに目標を小さくしました。
早起きはしなくていい。すごいことをしなくていい。ただ、起きてからの最初の30分だけ、スマホを触らないで別のことをする——それだけ。ハードルを下げまくった結果、「これならできるかも」という気持ちになれた。
目標を小さくすることって、サボりじゃなくて戦略だと今は思っています。✅
私が実際に試した「起きた後の30分」の中身
やったことはたった3つ——白湯・日記・5分の外気
具体的に何をしているかというと、シンプルです。
まず起きたらキッチンに行って白湯を一杯。これだけで「体に何かした感」があって、なんとなく気持ちが整います。飲み物を作るという行為が、スマホに向かう代わりの動作になりました。
次に、小さなノートに3〜5行だけ日記を書く。昨日よかったこと、今日やること、最近気になっていること——本当に雑でいい。うまく書こうとしない。ボールペンで走り書き程度。でも「今日の自分」と向き合う時間として、じわじわ効いてきた気がします。
最後に、玄関を開けて外の空気を5分吸う。散歩じゃなくていい。ただ外に出て、空を見て、少し深呼吸する。それだけで頭がちょっとシャキッとする感じがある。
この3つで、だいたい20〜25分。残りの5分は好きに使っています。
2週間後、仕事前の気持ちが少し変わっていた
最初の1週間は「なんか続いているな」という感覚だけでした。劇的な変化はない。でも2週間くらい経ったころ、仕事モードに入るタイミングが少し早くなっていることに気がついた。
以前は午前中の半分くらいがエンジンのかかり具合が悪くて、集中できるのは昼過ぎからでした。それが、朝の30分を変えたあとは、午前中から頭が動いている感覚がある。もちろん個人差があるし、たまたまかもしれないけれど、「気のせいではなさそう」という手応えがあります。
朝が整うと、お金や生活まで変わってきた(かもしれない話)
夜の散財が減った——夜型だったころとの違い
これは意外な気づきだったのですが、朝の時間が整ってくると、夜のだらだらが減ったんです。
以前は仕事が終わってからダラダラとビールを飲みながらスマホを見て、気分転換のつもりでネットショッピングをして……という流れが多かった。夜の「なんとなくの出費」がそこそこあったんですよね。Amazonで「まあ安いし」と買ったものが月に3〜4点は確実にあった。
朝のルーティンが整ってきてからは、夜もそれほど遅くならなくなりました。自然と「明日また朝の時間をちゃんと過ごしたい」という気持ちが生まれてくるからかもしれません。夜の散財も少し落ち着いてきたかな、という感覚があります。🌙
「今日何をするか」が朝に決まると、余計な出費も減る気がする
日記に「今日やること」を書くようにしてから、一日の行動が少し変わってきました。「今日はこれをやる」と朝に決めてあると、衝動的に「なんとなく外出して買い物する」という行動が減る気がします。
お金の無駄遣いって、意外と「暇」や「なんとなくのルーティンのなさ」から来ていることが多い。老後資金のことを真剣に考えている身としては、こういう小さな変化が積み重なってくれると助かります。
完璧な朝じゃなくていい——50代の朝時間の整え方
できなかった日は「明日からでいい」と決めた
正直に言うと、毎日できているわけじゃないです。前夜に飲みすぎた翌朝は、白湯だけ飲んで終わりの日もある。日記が1行で終わることもある。
でも「今日できなかった」と落ち込むのをやめました。「明日からでいい」 というのをルールにしたんです。完璧にやろうとすると、一度崩れたときにやめてしまう。ゆるく続けるほうが、トータルで見たら圧倒的に長続きする。
50代になってから、この「ゆるく続ける」感覚が以前より身についてきた気がします。若いころは「やるならちゃんとやらないと意味がない」と思っていたけど、今はそう思わなくなった。ちょっとだけでも、昨日より少しだけでも——そのくらいがちょうどいいんだと思うようになりました。
妻に言われた一言と、朝のちょっとした共有時間
ある朝、いつも通り白湯を飲んでいたら、妻が「最近ちゃんと起きてるね」と言いました。褒められたというより、なんとなく気づいてもらえた、という感じで、それがじわっと嬉しかった。😊
今は妻も一緒に白湯を飲む時間ができています。日記は各自別々に書いているけれど、朝の最初の10分を同じ空間でそれぞれ静かに過ごすようになった。これが案外、一日の落ち着きに関係している気がします。
一人でやると「今日はいいか」となりがちなところを、誰かと同じ空間にいることで、なんとなく続けやすくもなった。朝のルーティンって、一人で完結しなくていいんだな、と思いました。
まとめ——朝の30分は、一日を整える小さな入り口
「朝時間の使い方」と聞くと、すごく崇高なことをしなきゃいけない気がしてしまいます。でも実際は、起きた後の最初の30分をスマホ以外のことに使う——それだけでも、一日の手触りが変わってきます。
ぼくがやっていることは白湯・日記・外気の3つだけ。誰でも明日からできることばかりです。何から始めればいいか迷ったら、まず「起きてから最初にスマホを触るのを20分だけ待つ」というのをやってみてください。それだけで、朝の景色が少し変わるかもしれません。
完璧じゃなくていい。続かない日があってもいい。「整え直せる」という感覚が、50代の朝には一番大事なのかもしれない——そんなことを最近思っています。
次回は「50代からの夜時間の使い方——疲れた日でも翌朝が楽になる夜のルーティン」について書こうと思います。


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