疲れが翌日に残るようになってから、朝のルーティンを変えた話

体と健康

50代に入ってから、こんなことが増えていませんか。

昨日ちょっと頑張っただけなのに、翌朝起きたら体が重い。「あれ、まだ疲れてる」という感覚で1日が始まる。コーヒーを飲んでもぼんやりが取れなくて、気がつくと昼前でようやくエンジンがかかってくる——。

かつての自分がまさにそうでした。40代のころは翌日にはスッキリ回復していたのに、50代に入ったあたりから、なんとなく「疲れのベースライン」が上がってきたような感じがして。それでも「歳をとったら仕方ないか」と、ずっとやり過ごしていたんですよね。

でも、あるとき思ったんです。「このまま毎朝ダルい状態で過ごすのが、残りの人生のデフォルトになっていいのか」と。

それから少しずつ、朝の過ごし方を変えていきました。今日はその話を書いておきたいと思います。


「翌日まで疲れが残る」——それって普通のことじゃないですよね?

40代と50代で、疲れの「重さ」が変わった瞬間

40代のころの疲れは、翌日寝れば8〜9割は抜けていた気がします。週末にしっかり寝れば月曜はなんとかなる、そんな感覚があった。

でも50代に入ってから、その「回復力」が明らかに落ちてきました。土曜日に少し無理をすると、日曜の朝も体が重い。「週末に疲れを落としきれていない」という感覚です。

最初は「まあ、歳だしな」と流していたんですが、よく考えてみると、これって普通のことなんでしょうか。正直、疲れが翌日に残るのは「加齢だから仕方ない」で終わらせていい問題ではなかったんだと思います。

「気合が足りない」じゃなくて、体の仕組みが変わった話

自分でも調べてみて初めてわかったんですが、50代になると体の回復メカニズム自体が変わってくるんですよね。

筋肉量は30代から少しずつ落ちていくんですが、50代を過ぎると減少のスピードが上がると言われています。筋肉量が減ると基礎代謝が下がり、疲れが蓄積しやすくなる。さらに、テストステロン(男性ホルモン)も30代から緩やかに下がり続けて、50代あたりでその影響が体感できるレベルになってくる。

睡眠の質も落ちていきます。眠りを深くするホルモン「メラトニン」の分泌量が加齢とともに減っていくので、若いころと同じ時間寝ても、疲れの取れ方が違ってくる。これは気合の問題じゃなくて、仕組みの話なんですよね。

だからといって「じゃあ諦めましょう」ということにはなりません。仕組みが変わったなら、対応の仕方を変えればいい。それだけの話なんだと、今は思っています。


50代の疲れが抜けにくい理由、正直なところ

テストステロンと自律神経——男性にも「更年期」はある

男性更年期という言葉、なんとなく聞いたことはありましたが、自分には関係ないと思っていました。更年期って女性のものじゃないの、という感じで。

でも実は、男性も40代後半から50代にかけてテストステロンの低下が顕著になってきて、疲れやすさ・やる気の低下・睡眠の質の悪化などが出てくることがある。女性の更年期のように急激ではなく、じわじわと進んでいくので「なんとなく調子悪いな」と年齢のせいにして放置されやすいんですよね。

自律神経も関係しています。ストレスや睡眠不足が続くと自律神経のバランスが乱れて、夜に副交感神経がうまく働かなくなる。体が「休みモード」に切り替わらないまま朝を迎えるから、起きた瞬間からすでに疲れているような状態になる、というわけです。

筋肉量が落ちると、なぜ疲れやすくなるのか

これ、意外と見落としがちなんですが、筋肉は「疲れにくさ」に直結しています。筋肉量が多いほど基礎代謝が高く保たれ、血行もよくなる。体が効率よく動けるから、同じことをしても疲れが少ない。

逆に筋肉が落ちると、ちょっとした動作でも体への負担が増えます。階段を上がるだけで息が切れる、とか。自分もそれを感じる場面が増えてきました。

筋肉は意識して動かさないと落ちていくだけなので、朝のわずかなストレッチでも積み重ねていくことに意味があるんだと実感しています。

「夜の過ごし方」が翌朝の重さをつくっていた

これが、正直いちばん盲点でした。

翌朝の体の重さの原因って、朝だけの問題じゃなかったんですよね。夜の過ごし方がそのまま翌朝に出てくる。具体的にいうと——

寝る直前までスマホを見ていたこと。夜にお酒を飲む習慣があったこと(アルコールは分解の過程で肝臓が働くので、体が休めていない)。就寝が23時を過ぎることが多かったこと。

こういう積み重ねが、翌朝の「なんか重い」をつくっていた。朝のルーティンだけ変えようとしていた自分には、この視点が抜けていました。🌙


以前の朝ルーティン——「なんとなく続けていたこと」の正体

起きたらスマホ、コーヒー、ぼんやり——それが当たり前だった

正直に書くと、50代に入ったあたりの朝の過ごし方は、こんな感じでした。

目が覚める→スマホでニュースやSNSをチェック→のろのろと起き上がる→そのままコーヒーメーカーのスイッチを入れる→ソファでぼんやりコーヒーを飲みながらまたスマホ、という流れ。

これが「朝のルーティン」だと思っていたんですが、今思うとぜんぜんルーティンじゃなくて、「なんとなくやってること」の積み上げでしかありませんでした。体が目覚める前に情報だけを大量に受け取って、脳だけ先に動き始めている状態。これ、体に悪いとわかってはいたけど、惰性で続いていたんですよね。

週末の寝だめは逆効果だと知らなかった

これも衝撃でした。

週末に朝9〜10時まで寝て「ゆっくり休んだ」と思っていたんですが、これが逆効果だったと知ったのはつい最近のことです。

体内時計は毎日同じ時間に起きることで安定していて、週末に2〜3時間ずれると「社会的時差ぼけ」のような状態になる。月曜の朝がやけにしんどいのは、これが原因のひとつだったのかもしれません。

「週末くらいゆっくり寝てもいいじゃないか」と思うんですが、起床時間のズレは1〜2時間以内に抑えるほうが体内時計が乱れない、というのが今の自分なりの理解です。


私が実際に変えた、朝の5つのこと ☀️

①カーテンを開けてから動き始める

起きたら最初にやることを「カーテンを開けること」にしました。それだけです。

朝の光を浴びると、脳の中でセロトニンが分泌され始めます。このセロトニンが夜になるとメラトニンに変換されて、深い眠りにつながる。つまり朝に光を浴びることは、その日の夜の睡眠の質にも関係しているわけです。

以前は遮光カーテンのまま起き上がって、ずっと薄暗い部屋でスマホを見ていました。これをやめて、まずカーテンを開けることを習慣にしたら、目が覚めるスピードが少し変わった気がしています。「気がする」程度ですが、続けています。

②起きてすぐ白湯を一杯——コーヒーはそのあと

以前は起き上がってすぐコーヒー一択でしたが、今は先に白湯を飲んでいます。

睡眠中は汗などで水分が失われています。コーヒーは利尿作用があるので、最初に飲むと余計に乾燥してしまう。まずコップ一杯の白湯(または常温の水)で体を潤してから、そのあとコーヒーを飲む。これだけのことですが、朝の体の動き始めが少し違うように感じています。

コーヒーをやめるんじゃなくて、順番を変えただけ。それくらい小さなことです。

③5分だけストレッチ(完璧にやろうとしない)

「朝のストレッチ」と聞くと、なんとなく大げさに感じてしまいますよね。ヨガマット広げて、30分みっちり、みたいなイメージ。

自分にはそんなのが続くわけがないと最初から諦めていたんですが、「5分だけ、寝たままでいい」というルールにしたら続いたんですよね。

布団の中で足首を回す、膝を抱えて腰を伸ばす、それくらいのこと。本当に地味なんですが、これをやると起き上がるときの体の重さが少し和らいでいる。血流が動き始める感じがあります。

④スマホは朝食が終わるまで触らない

これが実はいちばん難しかったです(苦笑)。

最初は「ちょっとだけ」のつもりで見てしまうんですよね。でも、起き抜けにSNSのネガティブな情報や仕事のメールを見ると、その日一日の気分のベースが下がってしまうような気がして。

今は「朝食が終わるまではスマホを見ない」を自分ルールにしています。完璧にはできていない日もありますが、意識するだけで朝の過ごし方が少し落ち着いてきた感じはあります。

⑤「今日のいちばん」だけ決めてから出発する

これは最近追加したことです。

タスクリストを全部確認するんじゃなくて、「今日これさえできればOK」という一つのことだけを決める。それだけ。

以前は朝からToDoを全部眺めて、その量に圧倒されて気分が重くなっていました。でも一個だけ決めると、1日の目的地が明確になる。それだけで少し前向きに出発できるようになりました。妻に話したら「そんな単純なことで?」と言われましたが(笑)、効いているんですよね、これが。


やってみて気づいた、続けるコツと正直な感想

全部やろうとして3日で崩れた失敗

最初は気合が入っていたので、5つ全部を一気に始めようとしました。

カーテンを開けて、白湯を飲んで、ストレッチして、スマホ禁止で、今日のいちばんを決めて……。そうやって完璧に整えた朝が3日続いたあと、出張が入って崩れて、そのまま元に戻ってしまった。

「やっぱりルーティンって続かないな」と思ったんですが、よく考えると問題は「全部一度に変えようとしたこと」だったんですよね。ひとつずつやっていけばよかった。

「ひとつだけ」から始めたら2ヶ月続いた理由

次のチャレンジでは、まず「カーテンを開けること」だけを1週間続けてみました。

それだけなので崩れません。1週間経ったら「白湯を飲む」を追加。また1週間後に「ストレッチ5分」を追加——。

こうして積み重ねていったら、2ヶ月後には5つが自然と習慣になっていました。小さすぎてバカにされそうなことから始めるのが、50代の体には合っているんじゃないかと今は思っています。

正直、翌日の疲れがゼロになったわけではありません。でも「体が重い朝の頻度」は確実に減った気がしていて。それだけでも、1日の始まりの気分がずいぶん違います。🌿


朝のルーティンを整えるって、結局どういうことなんだろう

疲れをゼロにするんじゃなく「翌日に持ち越さない体」をつくる

50代になってから気づいたことがあります。「疲れをゼロにすること」を目標にすると、必ず挫折するということです。

完璧に疲れない体なんて、どうせ手に入らない。そうじゃなくて、「今日の疲れをできるだけ今日のうちに回復させる」「翌日に持ち越す量を少しだけ減らす」——そのくらいの目標のほうが、現実的で続けやすいと思っています。

朝のルーティンは、その「回復の仕組みづくり」のひとつです。完璧なルーティンを組む必要はなくて、翌朝を少しだけ軽くするための小さな工夫を積み重ねていくだけでいい。

小さく整えるだけで、1日の気分が変わってくる

疲れが翌日に残るようになってから、朝がなんとなく憂鬱になっていました。「また重い体で1日が始まる」という感覚。

それが今は、完璧にとはいかないけれど、少し変わった気がしています。カーテンを開けた瞬間の光とか、温かい白湯の感じとか、5分のストレッチで血が通ってくる感覚とか。

朝を整えるって、体を整えるよりも先に「その日の気分の土台」をつくることなのかもしれない、と最近は感じています。

50代の体に若いころと同じことを求めても無理があります。でも、少しだけ工夫すれば、朝の重さをやわらげることはできる。そう思えたことが、いちばんの変化だったかもしれないですね。

あなたの朝は、今どんな感じですか?


次回は「50代から始めた、寝る前30分の過ごし方——睡眠の質を上げるために変えたこと」について書こうと思います。

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