禁酒して変わった睡眠と体重の話——50代のリアルな記録

体と健康

お酒をやめると体が変わる、というのはなんとなく知っていた。 でも「どう変わるか」を、50代の自分の体を使ってリアルに確かめるとは思っていなかった。

「禁酒してみようかな」と思ったのは、健康診断の結果を手に持ったまま帰りの電車に乗っていたときのことだ。特別悪い数値ではなかったけれど、毎年ちょっとずつ動く肝臓の数字が気になっていた。それに、なんとなく朝の目覚めがいつも重い。「これ、お酒のせいかもしれないな」と、薄々感じはじめていたんですよね。

私も、長年の晩酌組だった。ビールを缶で1〜2本、気分のいい日は焼酎をちびちびと。別に飲まずにはいられないわけじゃない、でも「夜はこれで締める」という感覚が習慣になっていた。

今回はそこから抜け出してみた記録を、正直に書いてみようと思う。良いことも、思ったほどじゃなかったことも含めて。


毎晩のビールが「眠れる理由」だと思っていた

寝つきは確かによかった。問題は夜中の2時以降

お酒を飲んで寝ると、たしかに早く眠れる。布団に入って10分もすれば落ちてしまう。それを「お酒のおかげ」だと思っていたし、「自分は飲んだほうが眠れる体質なんだ」とすら思っていた。

でも、本当のことを言うと——深夜の2時、3時に目が覚めることが多かった。トイレに起きるついでに目が覚めて、そのまましばらく眠れない。「歳のせいかな」とばかり思っていたんですよね。

アルコールは寝かしつけてくれるが、深い眠りを妨げる。これを禁酒してから初めてちゃんと理解した。

「アルコールが抜けたタイミング」に体は起きてしまう

飲んでから2〜3時間経つと、肝臓がアルコールをほぼ分解し終わる。そのタイミングで体が「覚醒モード」に入ってしまうらしい。深い眠り(ノンレム睡眠)が減って、夢ばかり見るような浅い睡眠が後半に続く。

自分で体感してみるまで、「お酒で眠れる」という感覚を疑ったことがなかった。それが実は「お酒で眠りが浅くなっていた」の裏返しだったと気づいたのは、禁酒して1週間ほど経ってからだった。


禁酒した最初の3日間、正直しんどかった

眠れない、早朝に目が覚める、体が落ち着かない

禁酒を始めた最初の3日間は、正直しんどかった。

布団に入っても、なかなか眠れない。いつもだったらビールで「スイッチオフ」していた体が、どうやってオフにすればいいかわからなくなっている感じ。夜中の3時頃に目が覚めて、そのまま結局5時まで寝られなかった日もあった。

「これじゃ逆効果じゃないか」と思ったのが正直なところ。禁酒で体が改善するはずが、眠れなくなっているんだから。

「やっぱりお酒がないとダメな体になったのか」という不安

3日目の夜は特にきつくて、「ひとくちだけでも」という気持ちが何度も頭をよぎった😅

でも調べてみると、これは禁酒直後によくある反応らしい。お酒に慣れた体が「アルコールなしの状態」に再調整しようとしている過程で、睡眠リズムが一時的に乱れる。多くの場合、1〜2週間以内に落ち着くという。

「これは体が変わろうとしているサインだ」と無理やり解釈して、とりあえず乗り越えることにした。


2週間を過ぎると、眠りの質が変わりはじめた

深夜に目が覚めなくなった。朝が違う

禁酒から10日〜2週間あたりで、明らかな変化が出てきた。

深夜に目が覚めなくなった。以前はほぼ毎晩のように2時〜3時に一度起きていたのが、気づけばそれがない。朝まで続けて眠れている感覚がある。

そして朝が違う。目覚ましが鳴る前に自然と目が覚めて、頭がすっきりしている。「あ、これが本来の眠りなのか」と思った瞬間だった。飲んでいた頃の朝は、常に少しぼんやりしていたんだなと、比べてみてはじめてわかった。

睡眠の質が上がると、日中の疲れ方も違う。昼過ぎに眠くて仕方ない、という感覚が減った。

50代の睡眠はそもそも浅い——加齢なのか禁酒のせいなのか

ただ、正直に言うと——睡眠時間自体は、禁酒前よりむしろ短くなった感じがした。

以前は飲んでベッドに入ると9〜10時間近く横になっていたが(熟睡していたかは別として)、禁酒後は6〜7時間でスパッと目が覚めるようになった。「え、これで足りてるの?」と最初は戸惑ったけれど、日中のパフォーマンスは明らかにいい。

50代になると睡眠自体が浅くなるのは加齢の影響も大きい。「禁酒したのにあまり眠れない」と感じる人は、加齢との複合要因かもしれない。睡眠時間より、目覚めたときの感覚で判断するほうがいいと思う。


体重の変化:期待と現実のあいだ

最初の1ヶ月で2〜3kg減。でもそこからが長い

「禁酒で痩せる」というのは本当だ。ただし、想像より時間がかかる。

最初の1ヶ月で私は2.5kg減った。体重83kgから80.5kgへ。単純にビール缶2本分のカロリー(1日約350〜400kcal)が減るわけだから、それだけでも1ヶ月で1kg以上は計算上引けるはず。

ただ、そこからが長い。2ヶ月目以降、体重はほぼ横ばいが続いた。

お酒をやめると自然とカロリーが減るはずなのに、なぜか停滞する。妻に「なんか食べる量増えてない?」と言われて気づいた。そうなんです、食欲が普通に上がるんですよね。

お酒をやめても「つまみのクセ」が残る問題

飲みながら食べていた習慣が体に残っているのか、夜に何かつまみたくなる衝動がしばらく続いた。

以前はビールと一緒にナッツやチーズをつまんでいたのが、禁酒後はビールがないのに「なんか食べたい」となる。お菓子に手が伸びて、カロリーが補填されてしまっていた。

お酒をやめてもつまみのクセが残る。これは結構盲点だった。体重を本気で落としたいなら、「食べる習慣の見直し」とセットでないと難しい。禁酒だけで劇的に痩せるという過度な期待は持たないほうがいいかもしれない。


禁酒して気づいた、夜の時間の使い方の変化

飲んでいた時間が丸ごと戻ってきた感覚

禁酒で予想外によかったのが、夜の時間の「密度」が上がったことだった🍵

飲んでいる間って、そんなに何かをしているようで実はほとんど何もできない。ぼんやりテレビを見ながら飲んで、気づいたら日付が変わっていた——それが日常だった。

禁酒後は、その時間が丸ごと戻ってきた感覚がある。本を読んだり、ブログを書いたり、翌日の準備をゆっくりしたり。シラフの夜は頭も動くし、集中できる。「こんなに夜が使えたのか」と少し驚いた。

妻に言われた一言——「顔色、なんか変わったね」

禁酒して3週間ほど経ったとき、妻から「なんか顔色変わったね」と言われた。

自分ではあまり気づいていなかったけれど、鏡で見てみるとたしかに顔がすっきりしている気がする。むくみが取れたのかもしれない。アルコールには利尿作用があって体内の水分バランスが乱れやすいと言うけれど、それが戻ってきたのかなと思う。

妻の一言はちょっと素直に嬉しかった(笑 数字や検査値じゃなく、見た目に出てくると実感として強い。


「完全にやめる」より「距離を置く」という選択

禁酒を続けている理由は意志の強さではない

禁酒というと「強い意志で我慢する」というイメージがあるかもしれないが、私の場合はそうじゃない。

「朝の目覚めがこっちのほうがいい」「夜が使える」という体感が積み重なって、飲みたいという気持ちがじわじわ薄れた。意志の問題というより、体が「こっちのほうがいい」と言い始めた感じ。

もちろん、飲み会や外食の場ではビールを飲むことはある。「完全断酒」じゃなく「家での晩酌をやめる」というスタンスで続けている。それくらいの緩さのほうが、長続きする気がする。

ノンアルで代替するか、お茶で乗り切るか

最初の1〜2週間は、夕食時にノンアルコールビールを飲んでいた。「飲む」という行為のかたちだけ残しておくことで、気持ちが楽になる。

ただ、ノンアルはそれなりにコストがかかる。1本150〜200円として月で計算すると、地味にかさばる。今は炭酸水に梅を入れたものを自分でつくって飲んでいる。これで十分代わりになっている。

飲み物の「代替」を何にするか、意外と重要だなと感じた。「お酒の代わりに水」だけでは寂しすぎるから🥂


まとめ

禁酒して変わったのは、睡眠と体重——これは確かにそうだった。ただ、劇的に変わったかというと、正直そこまでではない。

睡眠は、最初の数日は悪化して、2週間を過ぎたあたりからじわじわよくなってきた。体重は1ヶ月で2〜3kg減って、そこからはゆっくり。「すごく痩せた」とは言えないが、「なんとなく体が軽い」という感覚はある。

一番変わったのは、朝の感覚かもしれない。目が覚めたときに頭がすっきりしている、それだけで一日の出発点が変わる気がしている。

「禁酒しよう」と大きく構えなくても、「今月は家では飲まない」くらいの一歩から試してみると、自分の体がどう反応するか、見えてくることがある。正解は人それぞれだと思うけれど、試してみる価値はある——そう思っている。


次回は「50代からの睡眠改善——運動・食事・環境でできること」について書こうと思います。禁酒だけじゃなく、睡眠の質を上げるためにやってみていることをまとめてみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました