禁酒中に頼りにしたノンアルコール飲料と炭酸水——正直に言います、最初はしんどかった

体と健康

毎晩ビールを飲む習慣が、いつの間にか20年以上続いていた。

仕事終わりの一杯、風呂上がりの一杯、なんとなく夕食と一緒に一杯。気づけば缶ビール2〜3本が「普通の夜」になっていた。それが50代に入ったある日、健康診断の結果を見て、ちょっと本気で考えざるを得なくなった。

「そろそろ、このままではまずいかもな」

そう思い始めた人、いませんか。今日は、そんな自分がどうやって禁酒期間を乗り越えたか——特にノンアルコール飲料と炭酸水にどれほど助けてもらったか——を、失敗談も含めて正直に書きます。

毎晩ビールを飲んでいた自分が、ある日禁酒を決めた

50代になって気になりだした健康診断の数値

健康診断の結果が返ってくるたびに、少しずつ「要注意」の項目が増えてきた。γ-GTP、中性脂肪、体重。数値の並びを見ていると、「まあ、多少は仕方ないよな」と言い聞かせながら、その夜もビールを開けていた自分がいた。

50代って、そういう時期だと思う。健康診断の数値を笑って流せなくなってくる年齢。「このままいくと、60代がしんどいぞ」とリアルに想像できるようになる年齢。でも、20年以上の習慣はそう簡単に変えられない。

そんなある日、かかりつけ医に「今すぐ断酒しろとは言いません。でも、週2〜3日は休肝日を作れますか?」と言われた。穏やかな口調だったけど、これがなぜかずっと頭に残った。

「今日だけ我慢しよう」がいつしか本気の禁酒に

最初は「週2回だけ」と軽い気持ちで始めた。ところが、いざ「今日は飲まない日」と決めると、夕方になると不思議なくらいビールが頭をよぎる。それまで意識したことがなかった「飲みたい」という衝動が、急に実体を持ち始めた感じ。

最初の休肝日の夜、何を飲めばいいか全くわからなかった。お茶を飲んだ。なんとなく物足りない。水を飲んだ。全然満たされない。

「何か、飲み物が必要だ」

それが、ノンアルコール飲料と炭酸水との長い付き合いの始まりだった🍺

ノンアルビールに頼ってみた、正直な感想

最初は「これで十分」と思っていたけれど

まず試したのが、コンビニで買えるノンアルコールビール。キリンの「ゼロイチ」やサントリーの「オールフリー」あたりを手当たり次第に飲んでみた。

最初の一口は「あ、これ意外と悪くないな」だった。冷やして、グラスに注いで、夕食と一緒に飲む。見た目も雰囲気もほぼビール。妻も「全然わからないね」と言っていた。

でも、1週間ほど続けてみると、少し違和感を覚えるようになった。

ノンアルを飲むたびに「本物が飲みたい」気持ちが出てきた

ノンアルビールを飲むたびに、頭の中でビールの記憶が呼び起こされる。「本物はもっとキレがある」「もう少し飲みたい」——そういう気持ちが逆に育ってしまう感じ、とでも言えばいいだろうか。

これは後で調べてわかったことだが、連日飲酒の習慣がある人は、ノンアルビールが逆効果になるケースがあるらしい。ビールの味・香りが脳に「もっと飲め」という信号を送り、かえってアルコールへの欲求を高めてしまうというのだ。毎日飲んでいた自分には、まさにこれが当てはまっていたんだと思う。

2週間ほどでノンアルビールへの依存(という大げさなものではないけど)に気づき、ちょっと方向転換することにした。

ノンアルビールが向く人・向かない人

個人的な経験と、いろいろ読んだ情報をまとめると、こんな感じだと思う。

ノンアルビールが向く人:週末や飲み会のときだけ飲む習慣の人、休肝日を週に1〜2回作りたい人、飲み会の席でお酒を断りたい人。

向かない人:毎日飲んでいた人、禁酒をきっかけにお酒と完全に距離を置きたい人。

自分は完全に後者だった。そこで頼ったのが、炭酸水だった🫧

炭酸水に切り替えてから、何かが変わった

強炭酸の「がつん」が意外と効く

炭酸水に切り替えて最初に飲んだのが、ウィルキンソンの炭酸水(赤ラベル)。これが、思いのほかよかった。

とにかく炭酸が強い。一口飲むと、喉にがつんと刺激が来る。「あ、これ、なんか飲んだ感がある」。ビールほどではないけれど、「何かを飲んだ」という満足感が確かにあった。

炭酸水には、体内の血管を拡張させる効果があり、それが爽快感や疲労感の軽減につながるとも言われている。科学的にどこまで正確かはわからないけれど、仕事終わりに冷えた強炭酸を飲む、あの「ふーっ」という感覚は本物だと思う。ビールのような酔いはないけれど、リセット感は十分にあった。

レモンを絞るだけでサワー気分になれた

しばらくは炭酸水ストレートで飲んでいたけど、単調さにはやり飽きてくる。そこで試したのが、炭酸水+レモン絞り

これがびっくりするくらいよかった(苦笑レモンを半分絞って、少し塩をひとつまみ入れると、まるでレモンサワーの「ソーダ部分」だけ飲んでいる感じ。焼酎は入っていないけど、なんとなくサワー気分になれる。食事との相性もいい。

このちょっとした工夫が、禁酒生活に「小さな楽しみ」を作ってくれた。「今日はライムにしようか」「ゆずを試してみようか」と、飲み物を選ぶ楽しさが生まれた感じ。

ビールより安い・体に優しい・翌朝すっきり

炭酸水に切り替えて最初に気づいたのが、翌朝の目覚めのよさだった。ビールを飲んだ日は、なんとなく重たい頭で朝を迎えることが多かった。禁酒し始めてからしばらく経つと、「あれ、今日は目覚めがいいな」と思う日が増えてきた。

睡眠の質についても、お酒は寝つきをよくするが眠りを浅くするとよく言われる。確かに以前は夜中に目が覚めることが多かったが、禁酒後はぐっすり眠れる夜が増えた気がする。「気がする」止まりだけど、それでも体感できる変化があった。

コスト面もバカにならない。毎晩ビール2〜3本を飲んでいたとして、1本150円で計算すると1日300〜450円。月に換算すると9,000〜13,500円ほどかかっていた計算になる。対して炭酸水は、ウィルキンソンの500mlが100円前後。1日1〜2本でも月3,000〜6,000円で済む。差額が毎月1万円弱になるとわかったときは、正直ちょっと笑えた💰

私が実際に試したノンアル・炭酸水まとめ

炭酸水部門

試した中で、個人的にリピートしているのはこの3つ。

ウィルキンソン タンサン(赤ラベル):とにかく炭酸が強く、仕事終わりのリセット感は断トツ。スーパーでも買いやすく、コスパも悪くない。強炭酸好きなら間違いなく1本目に試してほしい。

ペリエ(ライム入り):ちょっといい日の夜に飲む、「ご褒美炭酸」として使っている。ライムを添えると、なんとなく大人の気分。値段は高いけど、たまには気分転換になる。

楽天でまとめ買いする強炭酸(サンガリアなど):日常使いのコスパ重視。48本まとめ買いしておくと補充の手間もなくて楽。1本66〜70円程度まで下がるので家計にも優しい。

ノンアル飲料部門

ノンアルビールも、完全に排除するのではなく、「飲み会の席」や「どうしてもビール気分のとき」に限定して使うようにした。

龍馬1865(日本ビール):人工甘味料ゼロ、麦芽100%。ノンアルビールにありがちな「甘ったるさ」がなく、本物に一番近い味わいだと感じた。これを飲むと「ノンアルもここまで来たか」と思う。

キリン ゼロイチ:コンビニで手軽に買えて、価格も手頃。まずノンアルビールを試してみたいという方の入門として。

チョーヤ 酔わないThe CHOYA:梅酒テイストのノンアル。これは別物として美味しく、食後にゆっくり飲むのにちょうどいい。「ノンアルビールは苦手」という方にも向いていると思う。

アレンジ飲みで単調さを乗り越えた方法 🍋

炭酸水生活を長く続けるコツは、「単品で飲み続けない」こと。少し工夫するだけで、全然違う楽しさが出てくる。

やってみてよかったアレンジをいくつか:

  • 炭酸水+レモン果汁+塩ひとつまみ:レモンサワー風。食事にもよく合う
  • 炭酸水+生姜シロップ:自家製ジンジャーエール。少し手間だけど、夜の一杯として満足感が高い
  • 炭酸水+フルーツビネガー:市販のリンゴ酢や果実酢を割るだけで、さっぱりした大人の飲み物に
  • 炭酸水+カルピス(少量):甘みが欲しいときの定番。量を控えめにするとカロリーも気にならない

禁酒してわかった、飲み物以外の変化

睡眠の質が上がって翌朝が別人みたいに変わった

禁酒を始めて3週間ほど経ったころ、「あ、朝起きるのが楽になった」とはっきり感じた。それまでは7時間寝ても何となくだるい朝が続いていた。それが、「今日は珍しくすっきり目が覚めたな」という日が増えてきた。

お酒は入眠を早めるが、眠りを浅くし、夜中に目が覚めやすくなることがわかっている。実際に自分の変化として体感できたのは、思っていたより大きかった。翌朝の頭のすっきり感があると、仕事の出だしも違う。これは正直、禁酒を続けるモチベーションになった。

ビール代が月1万円以上浮いた計算になる

前にも少し書いたけど、改めて計算してみると驚いた。毎晩缶ビール2〜3本、休日はもう少し多めに飲んでいた自分の場合、月に計算すると1万〜1万5千円はお酒に使っていた。

炭酸水やノンアルに切り替えてからは、月に3,000〜5,000円程度。差額は毎月7,000〜1万円になる。年間にすれば8万〜12万円の差だ。これは、iDeCoの年間拠出額の一部になる。老後資金の話をしているブログとしては、案外バカにならない節約だと思う😅

妻の「なんかすっきりした顔してるね」が地味に嬉しかった

禁酒から1か月ほど経ったある朝、妻に「なんか最近、顔がすっきりしてきたね」と言われた。

……これが、案外うれしかった。

鏡で見ると確かに、顔のむくみが少し減った気がする。体重は1か月で2kg弱減った。お酒のカロリーと、お酒と一緒につまんでいたおつまみのカロリーが減ったのが大きいのかもしれない。数字より、妻に言われた一言のほうがモチベーションになったのは、我ながら単純だなとも思うけれど(苦笑

ノンアルか炭酸水か、どっちを選べばいい?

禁酒の目的別に考える

「ノンアルビールと炭酸水、どっちがいいの?」という問いへの答えは、正直なところ目的次第だと思う。

飲み会の席やちょっとした外食で「お酒の雰囲気を楽しみたい」なら、ノンアルビールは使える。周りに気を遣わせないし、グラスで飲む体験ができる。

一方、「毎晩の晩酌習慣を変えたい」「お酒との距離を本当に置きたい」なら、炭酸水のほうが無難だと思う。ビールの味を連想させず、シンプルに「喉の満足感」を補える。

最初の2週間の乗り越え方

禁酒や減酒を始めて一番しんどいのは、最初の1〜2週間だと思う。習慣的にビールを手にしていた時間帯——たとえば風呂上がりの夕方6時とか、夕食の支度をしているとき——に、体が「そろそろ飲む時間だよ」と反応し始める。

そこで効いたのが、「その時間に、冷やした炭酸水を用意しておく」という習慣化だった。「飲まない」ではなく「別のものを飲む」にすり替えることで、空白の時間が生まれなくなる。

最初の2週間は、特に冷蔵庫に炭酸水のストックを切らさないようにしていた。「飲みたい衝動が来たら、とにかく炭酸水を一口飲む」——それだけで、不思議と落ち着けた。

完璧を目指さなくていい、という話

正直に言うと、禁酒中に「今日は飲んでしまった」という夜が何度かあった。親戚の集まりがあったり、友人との久しぶりの食事があったり。そういうとき、以前の自分は「もうどうせ続かない」と思って元に戻っていたかもしれない。

でも今は少し違う。「今日は飲んだけど、明日はまた炭酸水に戻ればいい」くらいの気持ちで続けている。完璧な禁酒よりも、続けられる減酒のほうが長期的には意味がある——そう思い始めてから、少し楽になった。

飲み物を変えることは、習慣を少しずつ変えること。それだけで十分じゃないかと、今は思っている。

まとめ——炭酸水が、夜の当たり前になった

毎晩ビールを飲んでいた自分が、炭酸水を「夜の定番飲み物」として普通に受け入れるようになるまで、3か月ほどかかった。最初はしんどかった。正直なところ、「こんな生活で大丈夫なのか」と思う夜もあった。

でも今は、冷えた強炭酸を風呂上がりにグラスで飲む時間が、それなりに気に入っている。ビールほどの「ぐわっ」とした快感はないけれど、翌朝がすっきりしている。それで十分だと、最近は思う。

体が変わるのは少しずつ。習慣が変わるのも、少しずつ。「今日から完全に禁酒」より、「今日はとりあえず炭酸水を冷やしておこう」くらいの小さな一歩のほうが、長く続くものなのかもしれない 🫧


次回予告

次回は「禁酒して変わった睡眠と体重の話——50代のリアルな記録」について書こうと思います。

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